Parse は、ユーザ認証やプッシュ通知といったサーバ側の実装が必要となる機能をあらかじめ用意してくれていて、アプリから単に API を呼び出すだけで簡単にそれらの機能を利用できてしまうという、すごく便利なサービスです。

ユーザ登録
さっそく、ユーザ登録をして Parse を使ってみましょう。「Try it for free」ボタンをクリックすると無料でユーザ登録できます。

メールアドレスとパスワードを入力すると、次に Parse を使うアプリ名を聞かれます。後ほど変更することもできるので適当な名前を入力しておきましょう。私は「HelloParse」と安易な名前を入力しました。

Parse SDK をダウンロード
Quick Start ページで Parse SDK の簡単な導入方法について説明が書かれていますので、これに従って作業してみましょう。
「1 Choose your platform」で、"iOS" と “Existing Project” を選択しておきます。(“Existing Project” を選択しておくと、SDK のみをダウンロードしやすいので)。

「3 Download & install the SDK」で、Parse SDK をダウンロードしておきます。

RubyMotion アプリを作成
それでは、Parse SDK を使用した RubyMotion で「HelloParse」というアプリを作ってみましょう。
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先ほどダウンロードした Parse SDK を vendor ディレクトリに配置します。
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parse-library-1.1.6.zip を解凍すると Parse.framework というディレクトリが展開されるので、このディレクトリを vendor ディレクトリにコピーします。
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Rakefile を編集
アプリで Parse SDK が使われるように Rakefile を編集し設定します。以下のように vendor_project、frameworks、libs を設定します。
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Parse SDK API を使ってみよう
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setApplicationId メソッドで使用している <Application-Id> と <Client-Key> は Quick Start に書かれていたものを使用します。

rake でアプリを実行してみましょう。Quick Start に設置されていた「Test」というボタンをクリックすると、正しく動作したか確認することができます。

次は Parse SDK を使って Push Notification に挑戦してみたいなと思います。Enjoy!
追記 [2014/02/05]
この記事を書いてから Parse.framework の構成が変わってしまい、この記事の手順通りに勧めただけではビルドができません。 Facebook SDK を追加していただくか、http://stackoverflow.com/questions/15457136/parse-for-ios-errors-when-trying-to-run-the-app/18626232#18626232 のように不足しているシンボルを追加します。
stackoverflow の手順を試したものを https://github.com/Watson1978/HelloParse に置いておきましたので、Facebook SDK を追加したくないという方は試してみてください。